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生身への逆行

シャラポワがドーピングをしていた。
本人の主張では禁止薬物指定されていたのを知らなかったとのことだけど。

ただ、スポーツ選手がある程度薬を用いるのは茶飯事なのかもしれない。
メルドニウムだって禁止薬物に指定されたのは今年に入ってから。
それまでは普通に使っていても問題なかったわけで。
そりゃ使うか。
もちろん、私は何の力にも頼らない!という人もいるだろうけど。

ただ、このご時世、綺麗サッパリ生身である人間などいるだろうか。
自分だって風邪薬を飲むし、サプリメントを飲む人だっているだろう。
何かしら薬を服用したりしていれば自分で賄えない物質を体内に放り込んでいることになる。
いや、その論理だと食べ物食べて栄養取るのも当てはまっちゃうか…
そうなると薬とはなんぞやって話になるなあ…

その競技の結果に影響を及ぼすものという基準でアスリートに薬物は禁止されているということだろうか。
思えば、人間の身体はどんどん代替可能なものになりつつある。
差し歯とかも含まれるだろうし、義手など言わずもがなだ。
攻殻機動隊のようなSF世界がいよいよ現実味を帯びてきたのだろうか、なんてわくわくするのだけど、そんな世界でアスリートはどこまで存在しうるだろうか。
生身たること、を要求されるアスリートはこの時代に対してはっきりと対抗している、いや取り残されざるを得ない。
義体や電脳が主流となった世界で、生身の身体の価値が薄まる世界で、アスリートという身分は保証されるだろうか。
かえって生身の純潔さにより逆説的にその価値は増すのだろうか。
いつまでアスリートはこの社会の潮流に逆行できるだろうか。

ただ、パラリンピアンはアスリートかって言われると難しいね…