モノの衰退の因子
電子化されたデータって、モノと呼んでいいのかな?
コンテンツではあるけど、モノではない?
手に取れないものはモノじゃないのかな。
だとして、手に取れるものはモノだとして、取れないのはモノじゃないとして。
本とかDVDとかもモノだ。
見る内容こそデータではあるけど、容器には入ってるからモノ。
電子化ってのはデータを容器にいれないことだろうか。
容器に入れずに可視化できるようになったのが電子化。
データを買うようになった時代。
CDとか売れなくなったけど、音楽に対しては需要は減ってない(はず)。
だから、DVDとか本とかの容器が売れなくなってもデータは売れるはずだ。
でも、電子データはその分売れるようになっただろうか。
データ単体で売れているだろうか。
売れてない前提で話を進めるけど。
需要は変わってないのに売れなくなったってことはそのギャップを埋める別の方法ができたってわけで。
それは例えば、YouTubeで見れるようになったりネット配信が始まったりってことのはずだけど。
ただそれだけではそのギャップは埋まっていないような気がする。
データの違法コピーとダウンロードの横行がそれを埋めているような気がする。
だって、金がかからない方法があったら皆そっちを選ぶと思う。
先にやっている人がいる、みんながやっている。
そんな状況で普通に金を払おうとするのなんて馬鹿馬鹿しく思えてしまうはずだ。
対価として金を払っている自分が正しいはず。
なのに、違法でありながらほぼ黙認されているような方法で無料で自分と同じ楽しみを享受している人々が周りにたくさんいたら、どうだろうか。
自分もやってしまおうとなるはずだ。
罪の意識がどこから来るかという話にもなるけど、それはさておき。
モノってのは全く同じモノを複製はできない、というか手間だし。
動画とかも無料で(違法の場合)見れちゃうからDVDとかあんまり買わなくなったんだろうなあ。
いや、本当に売り上げ減ったのか知らんけど。
まあ、値段の高低も関係あるのかな。
DVDとかは値段高いしそれをタダで見ちゃうのはちょっと罪悪感あるのかもね。
その点、音楽はシングルCDだと1000円程度、iTunesだと一曲200円前後だから安い。
それぐらいの値段ならいいかって思っちゃうかもね。
それ以上の価値は絶対あるはずだと思うけどね。
音楽も身近にありすぎて、その重要性に気づけないんだろうね。
失われて初めて気づく、ありがちなヤツ。
まあこの考えが多少なりともあてはまるとして、ネットでの違法DLを根絶は一つの解決策になれるのかな。
データを手に入れる手段を失った人はどうするかな。
電子データを買うなりモノを買うなり対価を払うように、正当な方法をとるようになればいいけど。
ただし、最悪なパターンはそのコンテンツ自体を諦めて離れてしまうことかも。